<< [レビュー]THE GOLDEN AGE OF ROCK AND ROLL CD紹介その23 | main | That's Why I Write Rock History >>

スポンサーサイト

  • 2015.08.22 Saturday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています

[レビュー]キャロルキング リヴィングルームツアー Carole King The Living Room Tour

たまには新しいCDも紹介してみよう。キャロルキングが去年出した"The Living Room Tour"というアルバムを。
The Living Room Tour
The Living Room Tour
  • アーチスト: Carole King
  • レーベル: Rockingale
  • 価格: ¥ 2,215 (11% OFF)
  • 発売日: 2005/07/12
  • おすすめ度 5
このアルバムを知ったのは数ヶ月前下北のレコファンでCD漁りをしていた時。ディスク1の8曲目、Smackwater Jackがかかってて、ブルージーな曲調をピアノやアコギでクールに決めたアンサンブルと(ややエレアコの音が人工的過ぎて好みじゃなかったが)キャロルキングの鼻にかかってちょっぴりしゃがれた声が俺の感性にピタッとフィットした・・・みたいな感じだった。始めは誰だかわからず、曲が進んでいくうちに、曲間に拍手などが入り、これがライブ盤である事やどうやらアコースティカルで「大人」な雰囲気の中でなんとなくリラックスして演奏しているのがわかった。ただ、なんとも気になったのはどの曲も非常に耳に残りやすく良い曲だ・・・という事。これがもし新人だったら物凄い完成度だ。「うーん、誰だろう、どっかで聞いた事あるような・・・」そんな風に気にしながら聞いているとMCの中で「次はメドレーで最初の夫のジェリーゴフィンが云々〜」みたいな事を言い始め、その瞬間俺の頭の中でいろんな事が一気につながった。曲が良いのも、妙に堂々としたリラックスした演奏も、60年代のアメリカンポップスをソングライターとして支え、70年代にはシンガーソングライターとして活躍した彼女ならではの事だ。そんな思いがぐるぐる回ってアドレナリンが出始めた俺を尻目に、間髪をいれずにそのソングライター時代の自分の書いたヒット曲をどんどん演奏し始めるではないか。ボビーヴィーのTake Good Care Of My baby、自身のIt Might As Well As Rain 'til September、スティーブローレンスのGo Away Little Girl、ハーマンズハーミッツのI'm Into Something Good(朝からゴキゲン)、シフォンズのOne Fine Day、シュレルズのWill You Still Love Me Tomorrow・・・。ワンコーラスずつなのだが、まさにヒットパレード。すごい!こんなに多くのヒットしかも名作揃いで、やっぱいい曲をボコボコ書く人は違うなあ・・・なんて思いながら何故か俺がレコファンで妙に感動し、偉大なソングライターへの畏敬の念を抑えきれないのとシフォンズのOne Fine Dayの切ないメロディも相まって目頭を熱くしてしまった(マジ)。また聞いてる観客の反応がいいんだな、これが。盛り上がりどころを知ってる、というか。勿論個々の曲に関してキャロルキングが書いた曲達だと知ってはいたが、改めてゾロっと並べられるとホントにすごい。そんなわけで俺を何故かレコ屋で泣く精薄キチガイ客に仕立て上げそうになったこのアルバムについて・・・。

このアルバムは2004年に彼女がツアーをやったときのもので、アコースティックの、生っぽさを全面に出した「イマっぽい大人の音楽」の雰囲気が貫かれてる。

個人的に好きな音楽は沢山あるけど、鑑賞用として一番好きなのは60年代初期のオールディーズだったりする。ただ所詮40年以上前の音楽、やはり冷静に今の耳で聞くと未熟だったり物足りないところがあったりアレンジが変だったり・・・という部分があるのは否めない。勿論趣味的にはそういうことも含めてヴィンテージな音楽が好きなのだが、たまには今っぽい雰囲気のクールでスタイリッシュな音楽を純粋に楽しみたくなることもあったりする。そういう意味では、その60年代オールディーズ期にソングライターとしての腕を培った彼女が、その頃の楽曲の多くが持っていた、またはこの頃の楽曲しか持ち得ない「シンプルなわかりやすさ」を根幹に漂わせつつ、最先端のプリミティブな生っぽさを生かしたアレンジでプレイする最新アルバムは、「ヴィンテージライクだけど実は最新のパッケージング」が何よりも大好きな俺の欲求にモロに答えてくれるのだ。

世間的には彼女は60’sポップ時代よりどちらかと言うと70年代に入ってからの「タペストリー」の頃、SSWとして活躍していた頃のほうが評価されているし(60年代は基本的に裏方だったしね)、この盤もその頃以降のものを中心に選曲されているんだが、俺的には楽曲の分かりやすさ的にオールディーズ時代の彼女のほうに軍配が上がる。勿論「タペストリー」以降も悪くは無いんだが「凡庸な名盤、世間で名盤とされてる作品にありがちな音」という感じがして、変態の俺には物足りない。70年代以降の音楽は高度に発展した分、シンプルさに欠けるきらいがあるような気がしてならない。

基本的に自分で弾くピアノと歌だけのシンプルなアルバムが、1962年のリトルエヴァ他グランドファンクやカイリーミノーグ等でも有名な「ロコモーション」で幕を閉じるのはなんともにくい演出だ。この曲はクオリティの高い音楽活動を貫いてきた彼女の書いた永久不滅のオールディーズスタンダードにして極上のポップンロール、ブリルビルディングサウンドの最高峰の結晶だと個人的に思ってるので、こんなうれしいハイライトはないな。

そんなこんなでブリルビルディングの作曲家達への憧れが今まで以上に強くなりましたとさ・・。

スポンサーサイト

  • 2015.08.22 Saturday
  • -
  • 23:15
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
recommend
categories
selected entries
archives
recent comment
search this site.
others
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM
sponsored links