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5-3「ビートルズ登場〜I Want To Hold Your Hand」

ロックンロールの歴史を紐解く連載「THE GOLDEN AGE OF ROCK AND ROLL」第5回「ビートルズ登場〜I Want To Hold Your Hand」その3。

今回は、ブライアンエプスタインと共にアメリカ進出して「I Want To Hold Your Hand」を出すまでのお話。
5-2「ビートルズ登場〜I Want To Hold Your Hand」より続く

ブライアンは元々「NEMS」というリバプール地区ではかなりの成功を収めているレコード店を経営していた。ある時その店にビートルズのレコードを買いにきた少年がいたが、まだアンダーグラウンドなクラブバンドであったビートルズのレコードは彼の店には置いていなかった。しかしそれをきっかけにビートルズの存在を知った彼は、ビートルズに何かを感じ取ったのだろう、自らマネージャーを買って出たのだった(この辺は諸説あって、音楽業界での成功を夢見ていたブライアンはある程度の勝算を持って既にローカルでは有名になっていたビートルズに近づいたとも、ブライアンはゲイでジョンに夢中になった・・とも言われる)。

ブライアンはビートルズに対してイメージ作りから何からを取り仕切り、綿密な計画の下レコード会社への売り込みを始めたのだった。ビートルズの野暮ったい、流行遅れの革ジャンにリーゼントのロッカースタイルを止めさせ、ヨーロッパのファッション誌を参考に、現在御馴染みのおそろいのスーツ姿・・・というスタイルで清潔感のあるスタイリッシュなイメージを作り上げさせたのも彼だった(これは女性カメラマンにしてデビュー前のビートルズのメンバー、スチュワートサトクリフの恋人のアストリッドキルヒャーの提案とも言われるが)。

そしてブライアンは各レコード会社にビートルズを売り込むことになるが、「ギターのバンドは時代遅れ」とどこのレコード会社にも相手にされなかったという。ようやく契約を取り付けたEMIすら、ビートルズの音楽に可能性を感じていたわけではなく、誰かソロ歌手のバックバンドとして使えたらよい・・・ぐらいの認識での契約だったという。それと関連して、イギリスでのデビュー時は、レコード会社がメンバーのポールマッカトニーをフロントに立たせ、他のメンバーはバックバンド的に扱おうとしていた形跡が見られたりする。一番アイドル的に適している、と判断されたのがポールということなのだろう。

結局ビートルズはバンド形式でデビューしたのだが、まだこの時点ではポピュラーミュージックの世界には今のように「バンド(グループ)」で売り出すという発想はなく、あくまで金になるのはアイドル的なソロ歌手だという概念に強く縛られていたのだ。これはイギリスの限った事ではないのだが、このすぐ後ビートルズが全世界で驚異的な成功を収めるまで、ポピュラーミュージックの世界的な概念としてバンド単位で動くのはクラブなど小規模でやる連中、メディアに登場し成功するためにはソロ歌手でなければならない・・・という不文律のようなものがあり、その余波は今でも残っている。

ともかくも大手レコード会社のEMIと契約し突破口をつかんだブライアンとビートルズは、やがてイギリス国内で評判を呼びはじめ「ビートルマニア」と呼ばれる熱狂的なファンや現象を生み出すほどの存在となり、遂にアメリカ進出を画策し始める。

ここでもブライアンの熱心な売り込みが功を奏した。初めはビートルズを相手にもしなかったアメリカのキャピトル(EMIのアメリカでの発売元)も、ビートルズのエドサリヴァンショーへの出演が決定したのをキッカケに仕方なくレコードの発売を決めたのだった。

勿論それに当たっては、後にレコード会社自身もその誇大さを認めたほどの徹底的な宣伝や話題作りが行われ、目論見どおりアメリカ第一弾シングルの「抱きしめたい/I Want To Hold Your Hand」はアメリカ発売直後の1964年初頭に全米ナンバーワンヒットとなったのだ。この曲はブライアンがアメリカ進出の際、ジョンとポールにアメリカ市場を意識して曲を作るように指示して作らせた曲だった。

この辺りからビートルズのアメリカ進出の快進撃の大車輪が音を立てて回り始め、やがてその輪はかつてどんなアーティストも成しえなかったような規模で大きくなり、その破竹の勢いはとどまるところを知らなかった。一時期などはアメリカのヒットチャートの1位から5位までがすべてビートルズの曲で埋め尽くされていた、という事実がその勢いを物語っている。勿論そこにはチャート操作等があったにしろ(多分、いや確実にあっただろう)、そういった裏工作も含めて人を動かす事が出来る・・・というのもそのアーティストが持っている力に他ならないのだから、これは驚異的なことだろう。

5-4「ビートルズ登場〜I Want To Hold Your Hand」へ続く

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