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5-2「ビートルズ登場〜I Want To Hold Your Hand」

ロックンロールの歴史を紐解く連載「THE GOLDEN AGE OF ROCK AND ROLL」第5回「ビートルズ登場〜I Want To Hold Your Hand」その2。

今回は、ビートルズの結成から敏腕マネージャーブライアンエプスタインと出会うまでのお話。
5-1「ビートルズ登場〜I Want To Hold Your Hand」より続く

そしてビートルズのリーダーで、エルヴィスに代表されるアメリカのロックンロールに憧れたジョンレノンが最初に組んだバンドもスタート時点では「クウォーリメン」という名のスキッフルバンドだった。やがてそこにポールマッカットニーが加わりここにビートルズの母体が出来上がった。

さらにバンドはスキッフルスタイルからドラムやベースを擁する、より本物のロックンロールコンボバンド形式となり、憧れのアメリカのロックンローラー、バディホリー&クリケッツの「クリケット(コオロギ)」にちなんで「ビートル(カブトムシ)」をグループ名に冠し「ビートルズ」と名前を変え(カブトムシはBeetleだが、彼等は拍を意味するBeat、もしくはビート族のBeatにちなんで、あるいはアンチヒーロー、マーロンブランド主演の「ワイルドワン」に出てくる暴走族の「ビートルズ」から取っているのかもしれない・・いずれにせよ彼等がアメリカのロックンロールや文化に強く憧れていた事を伺わせる)、ロックンロールバンドとしてセミプロとしての道を歩みだした。

ビートルズの出身地リバプールは港町で定期的にアメリカとイギリスを行き来してる船や船員が常におり、そんな彼等がアメリカ土産として持ち帰ったロックンロールのレコードや、それらのルーツとなったリズムアンドブルースのレコードを若者達は船員相手の酒場やクラブのジュークボックス等で聞く機会に恵まれていた・・・という事実はこの町の音楽シーンを活性化するのに大いに重要な要因だった。

しかし、彼らが活動を始めた1960年代初頭、イギリスのヒットチャートもアメリカと同様、彼らが憧れた50年代のロックンロール、リトルリチャードやチャックベリーやバディホリーは下火になっており、そのサウンドは流行遅れ以外の何ものでもなく、「イギリスのエルヴィス」と言われたクリフリチャードのような後味が良いポップスが全盛だった。

ビートルズは最初の内は地元リバプールで活動していたが、やがてドイツのハンブルグにまで巡業に出かけるようになる。そしてこの巡業生活が彼等にありとあらゆる「ロックンロール的な」試練、成人向け映画館のスクリーン裏やストリップ小屋のステージ裏が楽屋代わりだったり、メンバーのジョージハリスンの年齢が、演奏するクラブの入場制限をクリアしておらず、ハンブルグの巡業はやめざるを得なかったり・・をもたらした。

休み無しに続くショウにもかかわらずハコを盛り上げるために「ハイ」な状態でプレイするために興奮剤等のドラッグを覚えたのもこの頃だったという。そしてこの頃になると、クラブには船乗りばかりでなく、美術大学の学生や写真家など、時代や文化の動きに敏感な連中もビートルズを目当てにやってくるようになっていた。

アメリカのロックンローラー、ジーンヴィンセントやエディコクランのスタイル、革ジャンにリーゼント・・・というわかりやすいロックンロールファッション(ちなみにジーン&エディにこのスタイルを定着させたのは、両者が英国公演をする際に関わったイギリス人TVプロデューサーのジャックグッドによる「イギリス人的なイメージの反抗児」のコーディネイトだったそうな)に身を包んだ彼らは、リバプールやハンブルグのクラブで、そこにたむろする気性の荒い船員達が一杯引っ掛けながら作り出す荒々しい雰囲気に負けないよう激しいロックンロールを正に叩きつけるように演奏した。

ジョンレノンはセックスピストルズを聞いて「これは僕達がハンブルグ時代にやっていた事と一緒だよ」と言った・・・という話も残っている。このハンブルグの頃のライブは今でもちょっと労力をかければ我々も聴くことができるのだが、個人的にはビートルズ的には最高にカッコイイ時期だと思う。

そんなまるでジェットコースターに乗りっぱなしのような狂騒のトラベリンバンド的経験やクラブバンドであるが故、映画音楽からトップ40モノ、ジャズやトラディショナル的なスタンダード等、とにかくありとあらゆる楽曲を演奏せざるを得なかったり・・・といった経験が、彼等を叩き上げ、タフなバンドに成長させた。

そんな環境や経験が、たった7年足らずの活動でやがて世界のポピュラーミュージックどころか音楽そのものの常識をことごとくひっくり返してしまうような存在にまでなった彼等のロックンロールバンドとしてのポテンシャルに与えた影響は計り知れなかったに違いない。

こうして、クラブ周りのバンドとして、途中何度かのメンバーチェンジをしながらも順調にキャリアを伸ばしていたビートルズだったが、ユダヤ人実業家のブライアンエプスタインと出会う事がなければ今日のような世界的な名声を得る事もなかっただろう。エルヴィスにトムパーカー大佐という凄腕のマネージャーがついていたようにビートルズが世界にはばたく為にはこのブライアンエプスタインの存在が欠かせなかったのだ。

5-3「ビートルズ登場〜I Want To Hold Your Hand」へ続く

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